プラズマを用いた貝類種苗生産のための藻類増殖促進技術の開発
2016年度新たにスタートしたプロジェクトの一つです。宮津市にある京都府農林水産技術センター海洋センターでは、アワビやサザエ、白トリガイなどの貝類の種苗、いわゆる稚貝を生産しています。稚貝のエサとなる藻類を増殖させる方法の一つとしてプラズマの利用を研究しています。(トップ画像は実験に用いたケイ藻類の一種)

海洋センターのみなさんと
生物にとってプラズマが与えられるのは、ストレスになります。過度なストレスは生物の生長を妨げますが、適度なストレスは生長を促すことがわかっています。このプロジェクトでは、ストレスを制御できるようにプラズマを発生させる条件を分析していきます。
2016年度は、ケイ藻のプラズマ照射実験を行いました。ガラス細管でプラズマを発生させ、プラズマを通過するガスをケイ藻類を含む培地に導入、培地内のケイ藻の個体数を計数していきます。

細管内で発生するプラズマ
プラズマを発生させる電圧を変えることにより、増殖率が変化していくことがわかりました。今後はさらに広範な条件に対して、個体数の変化と形状を調査していきます。
京都工芸繊維大学
テーマ:研究
カテゴリ:北部振興
連携自治体:宮津市
実施年度:2016年度
担当教職員
高橋 和生 電気電子工学系 准教授
井沢 真吾 応用生物学系 准教授
西﨑 綾 高度技術支援センター 技術員