京丹後市の子どもたちに理科への興味を持ってもらえるように、2007年度から京丹後市と京都工芸繊維大学との地域連携事業の一環として、地域の公民館で行われています。ここ数年は飯間准教授が担当している、車型ロボット組立・プログラム実習が恒例となっています。2016年度は、京丹後市内の2つの会場で行われ、計24名の小学生が参加しました。
実習の内容は、センサーなどの部品をロボット本体に取り付ける組立と、意図したようにロボットを適切に動かすプログラムを作成するプログラミングから成り立っています。
自分だけの車型ロボットの完成させるためには、走行テストの後、不具合を解決する方法を考えなければなりません。本学学生がアドバイスを与えながら、ロボット構造をもう一度検討したり、組み立て直したりします。プログラミングも再検討して、再走行テストを行います。
参加した子どもたちからは、
「ロボットはコンピュータや電気、情報などでできていることがわかったので、よかった。」
「自分がしたいとおりにそうさできるのがよかった。自分で考えていたことができるのは楽しかった。」
「ロボットにいろいろな部品をつけるのが楽しかった。今日は「じぐざぐ」だったけど、まっすぐに進むのもやってみたい。」
など、理科への興味を深めてもらえたようです。
参加した学生からは、
「できる限り専門的な単語を用いないように心がけ、想定した動作を行うことができたときは、一緒に喜ぶことを意識した。」
「答えをそのまま教えるのではなく、その答えへの足がかりとなるヒントを提示するように工夫し、小学生に理科に取り組む楽しさが伝わるように努力した。」
「時々自分たちが想定していなかったようなパーツの組み合わせなどを行っている子どももおり、驚くことがあった。」
「このような地域貢献活動に携わることは初めてであったが、今回の活動を通して地域または地域貢献の理解が深まり、今後は積極的に取り組むようにしたいと思った。」
というコメントがあり、学生の地域貢献意欲も高めることができました。